2008年 08月 06日
右とタオル |
自宅の天井から水漏れが発生して、業者さんを呼んでその作業をハタから眺めている。
「これ向こうから届くかなあ……いや、こっちからいったらどうなるのかなあ……」
と、ひとりごちながら作業をしている。
誰かのそういうひとりごとを目にすると時々、彼の中にある内側の世界みたいなののことを思う。対外的な彼とは別にある、もうひとつの内側の彼。
誰でもそういう、他の誰にも踏み込まれない、絶対に安全な、自分の世界を内側に持っているけれど、それはどんなかたちをしているんだろう。
ささかな球の中のようなものなのか、それとも頭の上にもやもやひろがる霧のようなものなのか、それとも四角い部屋のようなものなのか、それとも、ただただ広い丘みたいなところなのかな。たとえばあなたの「そこ」はどんなところなんだろう。じゃあ僕の「そこ」は?
そう考えていくと、ここまで形のないものもめずらしいな、と思う。心には形がない。
脳には形があるけれど、心には形がない。形はないけれど、でも絶対に存在していそうなもの。
ひょっとしたら時間なんて存在しないのかもなあ、と思うことはあるけれど、心はやっぱあるよなあと思う。
現実に戻りますと、ええと、水漏れ修理工事、進行中。がんばれ業者。
by amadatasuku
| 2008-08-06 23:59