2015年 06月 23日
後部座席の錯覚 |
となりの車線のくるまのタイヤを、
じっと見ていると眠たくなってしまう一方で、そのタイヤが前に回っているのだか、後ろに回っているのだかわからなくなるみたいに。
くるまの中で目を閉じると、やがて眠ってしまうのではあるけれど、このくるまが、前に進んでいるようにも、後ろに進んでいるようにも思えるように。
眠ってしまう途中には、自分がどこかへ沈んでいくようにも、はたまたどこかへ浮かびあがるようにも思えそうなものなのに、沈んでいくようにしか想像できないのは、いったいどうして。
by amadatasuku
| 2015-06-23 03:40