2012年 11月 09日
という夢 |
ぬれた河童が、大きなチョロQに乗って僕らの車の斜め後ろから追い上げてくる。
河童の顔に表情は無く。
彼の視線は僕の頬のあたりをかすめて、じっと、もっともっと前の方を見ている。
河童は、
生きているけど、陶器みたいにも見える。
しかしこれほど長く追いかけて来るそのチョロQは、
ゼンマイを巻くためにいったいどれくらい、いちど、バックしてから来たのだろう。
やがて僕らを追い越し、ゼンマイの動力が弱まって僕らの前方で、ゆるやかに失速していく途中の、河童の後ろ姿を思う。
僕らの車は、その横をまた追い越していく。
まだ想像のなかだけどきっと、そのときも彼の横顔には、表情は無いんだろうと思う。
by amadatasuku
| 2012-11-09 03:50