2010年 03月 28日
すすす、 |
あたらしい街に引っ越してきてから、野良猫を見なくなった。
夜道で音を立てずに目の前を横切って、そのまま通り過ぎるかと思いきや、壁の向こうへ消える一歩手前で一度だけ立ち止まり、こちらを見て、それからひょいと行ってしまう感じ。そのこちらを振り向く一拍の視線に、台詞を感じることがよくあったものだ。
すすす(目の前を横切る)、こちらを見て「夜道は暗いから気をつけろ。おたがいにな」、ひょい(壁を越えて行ってしまう)
とか、
すすす、「あしたは雨が降るらしいぜ、準備をして出掛けておくんな」、ひょい
とか。
基本、上から目線なんだよなあいつら。
そうやって猫のメッセージを受け取ったような気になるのは少し怖くて心地よかった。
by amadatasuku
| 2010-03-28 23:59